ユーザーだけでなく開発側にもメリットがいっぱい!
Webアプリケーション開発の基本として、Webアプリケーションの特徴を理解しておきましょう。Webアプリケーションの最大の特徴ともいえるのが、ブラウザさえあれば誰でもすぐに利用できるところです。Webアプリケーションが普及する前は、クライアントサーバシステムが普及していました。クライアントサーバシステムの場合、アプリケーションのプログラムをクライアントPCにインストールすることで使用できます。プログラムが更新されると、クライアントPCのプログラムも更新しなければなりません。クライアントの数だけ作業が発生するので、アプリケーションを使い続けるためにかなりの手間がかかります。Webアプリケーションも広い意味ではクライアントサーバシステムの一種といえますが、アプリケーションのプログラムをインストールしなくてもブラウザがあれば使用できます。Webアプリケーションは配布のためのコストも手間もかからないことから、企業の業務システムなどにも活用されるようになっていきました。
Webアプリケーションは、プラットフォームやデバイスの違いに左右されません。ネイティブアプリの場合、インストールする端末やOSの違いによって個別にアプリを開発しなければならず、Webアプリケーション開発よりコストも時間もかかってしまいます。Webアプリケーションの場合、クライアント側の処理はブラウザ上で行われるため、クライアントOSの違いに配慮する必要はほぼありません。ただし、ブラウザそのものやブラウザのバージョンごとの対応が必要になることもあるため、動作確認は個別に行う必要があります。
ステートレスな通信もWebアプリケーションの特徴として覚えておきたいことのひとつです。WebブラウザとWebサーバは、ステートレスな通信プロコトルである「HTTP」で通信しています。Webサーバにクライアントの接続状態は保持されておらず、クライアントが何者でどのような画面を表示していたかを通信レベルでサーバが認識することはありません。Webアプリケーションの場合、Cookieを使用してアプリケーションレベルでセッションを管理していきます。サーバはクライアントの接続状態を監視する必要がなく、クライアントの数が増えたとしても負荷はかかりません。クライアント側から複数のサーバに接続したとしてもそれぞれの接続を保持する必要がないため、アクセスが簡単になります。
サーバサイド処理から現在の形にまで変化してきたWebアプリケーション開発の基本について
そもそもWebアプリケーションとは?
フロントエンドとはWebアプリケーションでユーザーから見える部分のこと
フロントエンドバックエンドとはWebアプリケーションでユーザーからは見えない部分のこと
バックエンドWebアプリケーション開発では欠かせない知識
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