データベースの仕組みや代表的な言語
Webアプリケーション開発を理解する上で、データベースの知識は欠かせません。データベースとは、大量のデータを利用しやすいようにまとめて管理するための仕組みです。ユーザーがWebアプリケーションに要求した内容は情報としてデータベースへと送られ、データベース内に記録したり記録された情報を取り出したりします。
動画を視聴するWebアプリケーションを例に、データベースの具体的な仕組みについて考えてみましょう。そのようなWebアプリケーションで視聴できる動画のデータは、データベースで管理されています。ユーザーが見たい動画のキーワードやカテゴリなどを入力して検索すると、データベースの中から取り出された情報が検索結果として返信されます。
データベースで使用される言語にはさまざまなものがあります。よく使われるデータベース言語で知られているのが、国際標準規格化されているSQLです。代表的な言語としては、MySQL、PostgreSQL、SQLServer、SQLite、DB2、Access、Oracleなどがあります。
「MySQL」はスウェーデンのTCX DataKonsultAB社などが開発しているオープンソースの言語です。高速性と堅牢性の面で優れており、Webアプリケーション開発との相性がいいことでも知られています。組み込まれていない機能がいくつかあるのは、MySQLのメリットでもある高速性を優先するためです。
機能が多彩な「PostgreSQL」は、カリフォルニア大学で開発されたオープンソースの言語です。PostgreSQLはサポートがないため、問題があれば自分で解決しなければならない点がデメリットです。
Microsoft社の「SQLServer」は、クライアントからサーバまですべてMicrosoft社製品で構築したい場合などに便利な言語です。
「SQLite」もオープンソースですが、クライアントとサーバが一体化しているという点でMySQLやPostgreSQLとは大きく異なります。インストールもバックアップも簡単なので、コンパクトなWebアプリケーション開発に適しています。
「DB2」は長い歴史を持つ言語で、大規模なデータベースにも対応が可能です。
「Access」はMicrosoft社のOffice製品のひとつで、小規模システムの開発に適している言語です。
世界で初めて商用化されたのが「Oracle」です。Oracleは機能もサポートも充実していますが難易度は高く、費用も多くかかります。OracleにはUNIX、Linux、Windows向けがある中で、UNIXとの組み合わせが多く見られます。Oracle社が認定している資格のランクによって、スキルのレベルを証明できます。
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